IRASのオートインクルージョン・スキームの手引き-所得税の意味するもの
シンガポール内国歳入庁(IRAS)は、従業員の所得税申告を簡素化するため、2018年に自動源泉徴収制度(AIS)を導入しました。NeeyamoはカテゴリーAのAIS給与計算ソフトウェアベンダーとしてリストアップされており、AISの意義、遵守する意味、登録が必要な人など、AISについて知っておくべきことをすべてご紹介します。
AISとは？
この制度は、従業員の給与所得情報を自動的に所得税申告書に含めるものである。この制度は、従業員の確定申告プロセスを簡素化・合理化し、従業員と雇用者の事務効率を向上させ、事務負担を軽減することを目的として設計された。
AISとTISの違いは何ですか？
AISに加え、IRASは申告を簡素化するために納税者情報要約（TIS）も提供している。AISもTISも、納税申告書の事前記入のために第三者の所得データを提供するものであるが、TISの方がより広い範囲をカバーしている。
- TISには、雇用、フリーランス、賃貸、配当、利子、その他の所得が含まれる。
- AISは現在、大企業からの給与所得と高額のフリーランス収入のみを対象としている。
そのため、AISが主要な源泉からの収入のスナップショットを提供するのに対し、TISはすべての課税カテゴリーにわたるより完全な収入情報を提供することを目的としている。これにより、申告者はより完全な財務状況を把握することができる。
AISは従業員と雇用主にどのような利益をもたらすのか？
- 従業員は給与所得を手作業で申告する必要がないため、時間を節約し、税務申告を簡素化できる。
- 雇用主は給与所得情報を直接IRASに提出するため、従業員の支払明細書を発行する必要がなくなる。
- 手作業によるデータ入力が減るため、税務申告の精度が向上する。
- 給与所得が自動的に含まれるため、税務申告の処理がより速くなる。
AISカテゴリーを理解する
従業員と雇用主がAISを最大限に活用するためには、適切な給与計算プロバイダーを持つことが重要です。適切な給与計算ソフトウェアベンダーがIRASのAPI仕様と統合することで、給与データの自動提出が可能になります。
IRASは主に4種類のフォームをサポートしている。
- IR8A - 従業員所得税申告書
- IR8S - 従業員所得税の補足書式
- A8A - 承認されたIPCが受け取った寄付金および献金
- A8B - 承認されたIPCが受け取った寄付金
給与計算ソフトベンダーは、IRASが公表した「給与計算ソフトの推奨管理項目リスト」への準拠状況によって分類される。これらのベンダーは、「あるべき」と「あった方がよい」にリストアップされた24のコントロールへの準拠状況に応じて、A、B、Cのいずれかに整理され、ソフトウェアのセキュリティとコントロールを示す6つの異なるコントロールタイプに大別される。
- カテゴリーA：24の規制すべてに完全準拠
- カテゴリーB：10の基本規制に適合
- カテゴリーC: コントロールに準拠していない
完全管理：AISに完全準拠した給与システム
カテゴリーAは、最も厳しい要件が課される最もハードルの高いカテゴリーであるため、AIS参加において最もリスクの低いプロバイダーとみなされる。カテゴリーAは、従業員の個人データと所得データの最大限の保護を保証し、IRASによる完全な監査と監督を受けます。
必要とされる膨大な時間とリソースを考えると、カテゴリーAの基準を満たしているのは、Neeyamoのような数少ない大規模なグローバル給与計算プロバイダーのみである。これは、最高のデータ標準に準拠するための多大な投資とコミットメントを反映しています。
AISに登録すべき人は？
AISへの登録が必要なのは、以下の場合のみである：
- 給与支払者数が200人を超える雇用主
- 年間1万ドルを超えるフリーランスの仕事料を支払っている企業
AISに従業員やフリーランサーとして登録する必要はありません。AISへの参加は、あなたの雇用主などの収入源がIRASに登録し、データを提供しているかどうかによって決まります。
所得税申告にAISは必須か？
AISは従業員にとって義務ではないが、参加することで確定申告を簡素化することができる。AISでは、IRASが参加雇用主や組織から所得や納税に関するデータを自動的に入手する。この情報は、所得税申告書の一部の事前記入に使用される。
そのため、AISは自動的に給与所得の詳細を含めることにより、申告を効率化することができる。しかし、AISがすべての課税所得をカバーしているとは限りません。AIS以外の所得については、所得証明書を提出する必要があります。
IRASからのAIS明細書を確認することは重要です。しかし、正確な申告のために、必要に応じて他の所得記録も収集する必要があります。AIS ステートメントは、税金を完成させるための完全な解決策ではなく、役に立つ補足資料として扱ってください。給与所得についてはAISを参照し、その他の非課税所得については書類を収集しましょう。
法人税からAIS計算書を入手するには？
雇用主がAISに参加している場合、所得の詳細をまとめたAIS明細書が送られてきます。これは通常、納税シーズン前の3月か4月にデジタルで送付される。
IRASからのデジタルAIS明細書をSingPassの受信ボックスで定期的にご確認ください。紙の明細書を受け取っている場合は、この期間中にメールボックスに注意してください。これらの明細書には、IRASがAISの下で受け取った雇用およびフリーランスの収入データが含まれており、あなたの申告書を事前に記入することができます。
AISの明細書を見直し、申請時に必要と思われるさらなる収入証明を補足する。
所得税ポータルからAISをダウンロードするには？
IRASから送付されたAIS明細書を探すのにお困りの場合は、myTaxポータルからアクセスしてダウンロードすることができます。ポータルにログインし、Notices > Income Tax > AIS Statement for Individualsをご覧ください。
ここでは、現在および過去のAIS明細書を閲覧・保存することができます。これらを手元に置いておけば、確定申告の際に所得データを参照しやすくなります。
AIS: 税務コンプライアンスの合理化
オートインクルージョン・スキームは、シンガポールの従業員の税務申告を合理化・自動化する上で大きな前進となる。
NeeyamoのようなカテゴリーAの給与計算ソフトウェアベンダーの助けを借りて、企業は毎年IRASに従業員の正確な所得の詳細を簡単に提供することができます。従業員にとっては、事前に記入された確定申告書により、申告の手間やミスを減らすことができます。
全体として、AISは従業員の所得税プロセスに関わるすべての関係者の効率性、利便性、コンプライアンスを向上させます。
